近年では冬になったらマスクが必需品です。
確かに、飛沫感染をある程度防ぐことができますし、予防手段の1つであることは確かでしょう。
わたしが小学生だった頃、インフルエンザが大流行してマスクの着用が義務化されたときがありました。
あの頃はマスクなんてめんどくさいなァと思っていただけでした。
(このときに、『マスクなんて大きな網に水をかけるようなもので、ウイルスなんて簡単に貫通するんだ!』と言っていた変わり者の先生もいたのですが)
のちに不織布でできた使い捨てのマスクが普及し、現在に至ります。
少し前にメディアで見て知ったのですが、マスクを病院以外で着用するというのは日本か韓国あたりの習慣なようですね。
外国から来た方が「マスクなんてしないよ。うつったときはしょうがないね!」と言っていたのは衝撃的でした。
しかし、マスクの着用に対する拒否感は文化的な背景から理由をたどれるそうです。
日本的な文化圏では、相手の目を見ることでコミュニケーションを成り立たせている。
そして、英語圏(おおざっぱで申し訳ない)では口を見ることでコミュニケーションを円滑にさせている、ということでした。
これらはそのままマスクとサングラスに当てはまります。
日本ではサングラスをしているとあまりいい顔をされません。
「あいつは目を隠しているじゃないか」
というほどに、日本では目が見えるかどうかが大事なのです。
それと同じように、英語圏ではマスクで口元が見えないということが不信感を呼ぶようです。
マスクをするということは、感染予防の手段であることは確かです。
ですが、それが文化的背景にまで関わってくるということは実に興味深いと思いませんか?
サングラスも紫外線を予防する大切な道具です。
目を守るために必要なのですね。
しかしながら、マスク+サングラスは不審者のステレオタイプのようなもの。
やはり顔のどこかを隠すというのはあまりいい印象を与えないようですね。