文章を書いていると、「うわーーーーーーーーー締め切りが!」
ということに遭遇する人もあるはずです。
そういうときは案外馬鹿力が出るもので、締め切り直前にアホのようにアイデアが出ることもあります。
しかし、そういう原稿を手渡したあと、時間があればもっと直せたのにな、なんて思うことがあるかもしれません。
これは一体どちらが優れた文章を生み出すのでしょうか。
つまり、時間をかけてゆっくりと生み出された文と、締め切りに追われてブワッと吹き出した文とです。
これは個人的にはどちらとも言えないと思うのです。
文章に限らないことですが、ルールを設けることで自由に書けるということがあるからです。
自由にのびのび書きまくればいいかというとそうでもないんですね。
たとえば、小説を1本書くとして、枚数自由で書け、と言われたら困る人の方が多いのではないでしょうか。
そこにルールが登場です。
原稿用紙1日3枚半、提出は2日ごと、連載完結は半年後。
こうやって指定されると確かに難しく感じるかもしれませんが、実際に書くとなるとそういった「枠」ができることで、具体的に考えて書けるようになるんです。
枠は人をしばりもしますが、その枠の中で自由に動けるようにもするのです。
どちらが良いとも言えないわけです。