天気が荒天だと、ついつい最近では災害を心配してしまいます。
実際にひどい被害にまだ苦しんでいるところも多いはずです。
メディアの報道は減りましたが。
そんなときでも、そういえば雲の上は晴れているんだよな、と思います。
わたしが初めて飛行機に乗ったとき、「やった、雲に勝った!」と思ったのをおぼえています。
いつも見上げてばかりだった雲が、眼下にある。
少年のわたしには痛快だったのでしょう。
近年では雲を見下げる機会はありません。
でもまあ、見下ろすだけなら飛行機に乗らなくても富士山とかスカイツリーにでも上ればいいのでしょう。
飛行機に乗って眼下に雲を見下ろしたわたしは気持ちよかったのですが、着陸のために雲の中に入ったときはとても怖かったです。
雲の中というのは基本的に揺れます。
そのときのわたしは(雲の復讐だ……)なんて思いませんでしたが、揺れている飛行機は怖かったですし、気持ちのいいものではありません。
荒天なのは雲の下だけなんですね。
人間なんて狭いところに住んでいるんだなと思います。