音楽が宝物になるとき

いろいろな音楽が、わたしの中には宝物として残っています。

最近では「ザナルカンドにて」という曲が印象深いです。

ザナルカンドというのは架空の地名なのですが、この曲名が素晴らしいと思います。

旋律も当然美しいのですが、まるで思い出そのものを音楽にしてしまったかのような題名です。

普通、「~にて」という使い方をするのは写真や手紙などの添付文ではないでしょうか。

それを楽曲の題名にしてしまい、さらにそれがストーリーとも関連してくるというこの曲は心に染みこんで来ます。

悲しげで、一見単純なメロディが聞けば聞くほどに深みを帯びてきます。

そういう音楽に出会えるのは幸せですね。

音楽はやはり情景と結びついたときに宝物として記憶に残ります。

場所、人、経験。

めったにないことですが、素敵なことなのです。